カテゴリホビー、カルチャー楽器、器材レコーディング、PA機器マイクプリアンプ状態やや傷や汚れあり（詳細）主に70年代にアメリカで作られた名コンソールメーカー、QuadEightのチャンネルストリップです。
マイクプリ部分に7501というAM-4同等のアンプボードを、イコライザーにはMM44シリーズのモジュールであるEQ444を組み込んでいます。
残念ながらオリジナルで付いていたインプットトランスはすべてが断線していたため泣く泣くタムラのトランス交換しています。気になる方はCineMagが当時の設計図をそのままにCMQEE3440という型番で復刻していますので交換してみても良いかもしれません。アウトプットトランスはオリジナルです。
コントロール部分ですが、HiZ受けを装備しているのでベース、ギターのレコーディングにも使えます。また、現代のレコーディング環境を考えるとPadを付けず、LINE受けスイッチを設けDAWソースにEQさせる使い方もできます。
組み込みの段階で細かい傷やレタリングの剥がれ擦れがあります。神経質な方はご遠慮ください。
専用PSUと1.5mの5pinXLRパワーケーブル付きです。
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YouTubeでテスト動画をアップロードしています。https://youtu.be/kn57Al77_AA
以下個人的な感想です。マイクプリ：ユニティーで歪ませずに使うと素直な音色ですが、ドライブさせていくとどんどん中域にパンチが出てくるように感じました。APIと違ってドライブさせても中々使えるのがNeveとAPIの中間と言われる部分かもしれません。
Rich Costyはフーファイターズ[The Pretender]のドラムレコーディングで使ったのですが、[ソース]https://www.soundonsound.com/techniques/secrets-mix-engineers-rich-costey確かに彼が言うとおり歪っぽい中域がロック系のドラムにハマると思いました。ですが、金物に使うとちょっと下品な暴れ方をしたのでスネアのトップやタム類、パーカスに使った方が良いと思いました。
Motown Westでも使われていたのでそれを意識したファンクの曲も用意しましたが、やはりこちらもスネアに使うと聞き覚えのあるモータウンっぽい音がしました。
EQ：私物の分を4、5人のミュージシャン、エンジニアに貸し出しましたが、全員口を揃えて「ナチュラルで自然な音」という感想が返ってきました。（私もそう思います。）70年代に製造された割に"ビンテージ"なニュアンスは付かず、2020年代の音楽でも遜色なく使えるぐらいHiFiです。focusriteやGMLのニュアンスに近いですが、それらほど正確な機材ではないので表記されている周波数、音量と多少ズレています。マスタリングには使わない方がいいと思いますし、プラグインのような正確さを求めているのであればオススメしません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Quad Eight社は60年代〜80年代にかけて数々の名機を作りましたが末期に日本の三菱が買収して以降まったく別物になり、現在商標を手にしているOrphan AudioもQE製品の修理に徹していて再販やプラグイン化に積極的ではないためそのサウンドが現代であまり伝わっていないのが残念です。唯一A DesignsがPacifica、P-1という名前でクローンを作っているので気になる方はそちらを購入しても良いと思います。個人的にはNeveやAPIとともに一時代を作った素晴らしい名機だと思います。使われたアルバムには、はっぴいえんど「風街ろまん」,SteelyDan「Aja」フーファイターズなど錚々たる名前が並んでいます。
ぜひご検討ください。
古い機材ですのでノークレームノーリターンでお願いします。